こんにちは。
皆様は、身体の不調を感じる部位にテーピングやサポーターを使用したことはありますか?
足首を捻った後の固定や、以前から痛みのある膝の補助など、怪我をした経験がある方や不安を抱えている部位がある方にとっては、比較的馴染みのあるものかもしれません。
テーピングとサポーターは、どちらも怪我の予防や再発防止、痛みの軽減を目的として使用されますが、それぞれに長所と短所があります。
怪我の状態や生活スタイル、運動量によって適した選択が異なるため、「どちらを使えばよいのか分かりにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、テーピングとサポーターの特徴を比較しながら解説していきます。
① テーピング(Tape)
■ メリット
1.固定力・制限力が高い
・関節の動きをピンポイントで制限できる
・捻挫直後などの急性外傷に有効
2.症状や競技に合わせた細かな調整が可能
・足関節の内反・外反制限など目的別に貼付できる
・柔道、サッカーなど競技特性に合わせやすい
3.即時的な痛みの軽減と安心感
・機械的な支持に加え、皮膚刺激による固有感覚の入力が期待できる
■ デメリット
1.時間経過による固定力の低下
・発汗や運動により、30〜60分程度で緩むことがある
2.貼付技術に依存する
・不適切な貼り方では効果が十分に得られず、循環障害のリスクもある
3.皮膚トラブルの可能性
・かぶれや皮膚炎(特に長期間の使用)
4.コストと手間
・使用するたびに貼り替えが必要
② サポーター(Brace/Supporter)
■ メリット
1.装着が簡単で再現性が高い
・誰が使用しても一定の効果が期待できる
・セルフケアに向いている
2.固定力が持続しやすい
・長時間の運動や仕事でも使用しやすい
3.皮膚トラブルが起こりにくい
・適切なサイズを選べば安全性が高い
4.コストパフォーマンスが良い
・繰り返し使用できる
■ デメリット
1.微調整が難しい
・個々の症状に完全に一致しにくい
2.固定力がテーピングに劣る場合がある
・急性期や競技中では不十分なこともある
3.依存のリスク
・長期使用により筋活動の低下が指摘されることがある
③ エビデンスから見た比較
● 足関節捻挫の再発予防
・テーピング、サポーターともに再発予防効果がある
・長期的にはサポーターの方が効果の持続性が高いとする報告がある
● 固有感覚(プロプリオセプション)
・両者とも固有感覚の向上が期待できる
・テーピングは即時的な効果
・サポーターは持続的な効果が特徴
④ 使い分けの実践的目安
| 状況 | 推奨 |
| 受傷直後・急性期 | テーピング |
| 試合・大会 | テーピング |
| 練習・日常生活 | サポーター |
| セルフケア | サポーター |
| 競技復帰初期 | 併用も可 |
いかがでしょうか。
現在一般的に使用されているテーピングやサポーターは、以前のものと比べて性能が大きく向上しており、見た目もおしゃれな製品が増えています。
もちろん、最終的にはこれらを使わなくても問題のない状態に戻ることが理想です。
しかし、その前に無理をして再び怪我をしてしまっては、回復が遠のいてしまいます。
日常生活やスポーツ復帰に不安を感じている方は、どうぞお気軽にご相談ください。
症状や目的に合わせて、「何を」「どのように」使用すればよいかを一緒に考えていきましょう。
次回予告
骨盤は本当に歪むのか、、、という、意見が分かれるテーマについて綴ってみようと思います。
情報ソース・参考文献(文末記載)
- Verhagen EA, et al. The effect of preventive measures on the incidence of ankle sprains. American Journal of Sports Medicine. 2000.
- Callaghan MJ. Role of ankle taping and bracing in the athlete. British Journal of Sports Medicine. 2002.
- Hertel J. Functional anatomy, pathomechanics, and pathophysiology of lateral ankle instability. Journal of Athletic Training.
- 日本整形外科学会・日本臨床スポーツ医学会 各種ガイドライン
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