今回は自分語りシリーズ第4弾、「激闘 東京編」をお送りします。
就職したスポーツジムでの業務が始まりました。
主な業務内容は
- ジム会員のトレーニング前のストレッチングのサポート
- トレーニング後の身体のケア
これをまず覚えます。
スポーツ経験のある私にとっては、自身のストレッチは出来ますが、自分以外の人に対して行ったことはなく、非常に難しくなかなか上達しません。
それにケアルームには会員さんがひっきりなしに出入りします。まだ何もできない私は、トレーニング後のケアに使うアイシングバッグやベッドメイク、バスタオルの整理など目の回る忙しさです。
自身のレベルアップになかなか時間をさけず、ひたすらアシスタントとして動き回り、飛び交う標準語にも慣れずに日に日に痩せていきます。専門学生の時に怠惰な生活を送っていた私にとってはちょうどよかったのかもしれません。
そしてなにより、覚えの悪い私を根気強く注意してくださるその時の上司。
その存在への“勝手な恐怖心”が、体重減少にさらに拍車をかけます。
当時は「なぜそこまで注意されないといけないんだろう…」
とばかり思っていましたが今となっては至極当たり前のことだったように思います。
業務上の事だけではなく、社会人としての礼節やプロとしてお金をいただく事の責任、等々を根気強く注意し、教えてくれました。
未だに頭が上がらず、尊敬する方の1人です。他にもいい先輩、同期、後輩に恵まれ、ここでも私の「運の良さ」が発揮されました。本当にいい職場に就職できたと思っています。
都心のど真ん中に位置するということもあり、ジムには社会的地位の高い方や、著名人の方々も多くいらっしゃいます。田舎もの丸出しの社会人1年生の私とも対等に接してくれる方がとても多く
「なんでこんなに謙虚な人が多いんだろう?」
と、不思議に感じるほどでした。
数年経ち、勤務地がこれまた大都会の六本木にかわり、ある著名なアーティストの方の施術を担当することになります。
普段は私の上司の施術を常に受けている方です。とうてい満足させられる技術を私が持っているわけがありません。しかしどうにか満足していただくために自分なりに作戦をたてます。
「手が動かないなら口を動かせ!」
要は、しゃべって喜んでもらう戦法です。
それが良かったのかどうかはわかりませんが顔と名前を憶えていただき、その後も担当させていただく事が増えました(実はこの裏で、上司がその方にうまく取り計らい、口添えをしてくれていたのは、言うまでもありません)
私なりに自分よりも技術に勝る上司や先輩方に対抗する手段だったのですが、今思えば非常に恥ずかしく思います。
その反面、我々のような職種では技術を磨くことばかり気を取られがちですが土台には
「いかに目の前の人に喜んでもらうか」
と、常に考え続ける事が必要だと考えています。
もちろん、口先ばかり達者になってもいけませんが…
だんだん、自分語りが独りよがりになってきたので今回はここまで。
次回は自分語り最終回「翔んで石垣編」をお送りします。
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